政府が推進する健康保険証のマイナンバーカードへの一本化。
2026年後半に予定されている「紙の保険証」の完全廃止まで残り半年となり、医療現場からは悲鳴に近い声が上がっている。
現在、多くの医療機関でマイナ保険証の利用が可能となっているが、現場では「読み取りエラー」や「資格確認の遅延」といったトラブルが依然としてゼロではない。
特に高齢者の多い地域では、カードの暗証番号忘れや、介護者が本人に代わって管理する際の手間が大きな障壁となっている。
ある地方病院の事務局長は、「廃止時期が近づくにつれ、マイナカードを持っていない患者さんから『もう受診できなくなるのか』という問い合わせが増えている。
資格確認書の発行で対応できると説明しても、制度が複雑すぎて混乱を招いている」と語る。
一方で、政府は「医療DX(デジタルトランスフォーメーション)」の推進により、重複投薬の防止や、緊急時の正確な医療情報把握といった大きなメリットがあることを強調している。
しかし、デジタル化の恩恵を受ける前に、窓口での「待ち時間増加」という皮肉な事態も起きている。